面白い漫画を最終巻まで読んだ後というのは、必ず心地良い読後感を感じられる。
自分は月に50冊くらい新しい漫画を読むんですが、そういう意味では「さよなら、ハイスクール」という漫画はここ最近で1番です。。
なんせ読後感はクセになる。なんだろう、爽快感というわけでも感動するわけでもない。でも毎回また読みたいと思って、何度も読み返してしまう。
この「さよなら、ハイスクール」について、感想などまとめていきます。
今ならKindle Unlimitedに入っている人なら無料で読めます
目次
さよなら、ハイスクールの感想
まず簡単にあらすじから
タイトルの通り、陰キャの高校生がスクールカーストをぶち壊していきます。
ありそうで今までなかった内容なのではないのかなと。
どうやってぶっ壊していくかというと、「スクールカースト最上位の女子と付き合う」んです。
この設定めっちゃ良くないですか。高校生のとき、スクールカーストが決して高くなかった僕としては一度はなってみたいシチュエーションですね。
スクールカーストの最底辺と最上位が付き合うとクラスにはどんな変化が生まれるのか、知りたくなります。現実にもそういうことってあるんですかね、ないから漫画になるんでしょうが。もしそういう話どこかであったら知りたい。
リアルさと非日常感のバランスが絶妙
何で何回も読んでしまうほどクセになるのか考えたんですが、リアルさと非日常感のバランスが絶妙すぎるんですよね。
これは個人的には面白いマンガの絶対条件だと思っているんですが、この漫画は特にそのバランスが絶妙すぎます。
クラスの色んな登場人物の微妙な心理状況、人間関係の変化が自分が高校生の時を思い返すほど自然なんですよね。本当にどこにでもあるよなこういうクラスって思えるんです。
それでいて絶対壊れることのないスクールカーストが壊れていくという非日常がたまらないんだよなと分析しています。
伊藤マユミという女がヤバイ
そもそもなぜ主人公がスクールカースト最上位の女子と付き合うことができたのか?
それは張本人である伊藤マユミが主人公以上にヤバイ思考の持ち主だったから。彼女の価値基準は「面白いかどうか」その一点です。
スクールカースト最底辺の男子が自分に告白してくる、しかもスクールカーストをぶち壊そうとしている。そんな状況が面白かったので、主人公と付き合うようになります。
最終的には、主人公が伊藤マユミという女にむしろ振り回されていきます。なんか段々と読みながら怖くなってくるんですよね。本当にどうなってしまうんだと。
壊れた先に何があるのか
爽快なほどスクールカーストが壊れていきます。
当たり前ですが現実だとこんな状況ないのでめっちゃワクワクします。もうページをめくる手が止まりません。
ですが中盤からそんな爽快感はいつの間にかなくなっていきます。スクールカーストが壊れ、クラスがめちゃくちゃになっていく様を見るのは漫画とはいえ複雑な感じです。
やっぱりそんな妙に現実感が感じられるのがこの漫画最大の魅力なんだと思います。
果たして壊れた先には何が見えるのか、3巻完結でKindle Unlimitedでも最初は読めるのでぜひ見てほしい。